盂蘭盆会(お盆)の起源は古く、続日本紀に天成五年(八世紀)七月に始まったと伝えられています。
魂祭りに燈籠を飾ったのは寛喜前 (1230年)からといわれ、徳川中期から提灯に代わりました。 初期は、厚紙を張った提灯に自分の家の紋章を書いて迎え火として使っていました。その後、製作技術や意匠も進化し、徳川末期からは夏の観賞用、納涼用にも利用されるようになり、次第に普及していきました。
その流れの中で趣向を凝らし、美を追求した岐阜提灯という優雅なものが生まれ、現在のような洗練された盆提灯になったのです。